
エルメスのバーキンには、様々な種類の素材が使われています。牛革(型押し、スムース)、水牛、山羊、クロコ、コットンキャンパス、オーストリッチ、リザード。その中でも、エルメスの最高級素材と言われるのが、「クロコ」です。そう、ワニ革です。エルメスのワニ革は、1種類ではありません。ポロサス、ニロティカス、アリゲーター、ニロティカスマット、アリゲーターマット。なんと5種類もあります。ワニの生息地と、仕上げ方でこの5種類に分類されますが、有名なのはアリゲーターでしょうか。仕上げ方で分類すると、ポロサス、ニロティカス、アリゲーターは、クロコダイルのレザーに、めのうで斑を磨く加工「リセ仕上げ」を施したもの。ニロティカスマット、アリゲーターマットは、ウールのフェルトを用いて機械的に斑を研磨してマット加工を施したもの。キラキラしているワニ革と、マットなワニ革があるのはこの仕上げ方に違いがあるからです。キラキラしたものとマットなもの。好みがはっきり分かれるでしょうから、5種類ものクロコがあるのは、さすがエルメス、と言ったところでしょうか。もちろん、革だけでなくカラーも多種多様ですから、自分だけのバーキンに出会えることでしょう。